前回に引き続き、今回の記事もつるし雛のモチーフの意味のご紹介になります。
前回は有名どころのモチーフの意味を紹介しましたが、今回の記事ではちょっとマニアックなモチーフの意味を交えてご紹介したいと思います。
このモチーフにはこんな意味があったんだ!こんな種類があるんだ!と読んで頂ければウチでも飾りたい!と思っていただけること請け合いですよw
花のモチーフの意味
花のモチーフには『花のように可愛らしく育つように』という願いが込められており、紅梅や白梅がモチーフにされることが多く『紅白』で縁起物としてつるし雛を華やかに彩ってくれます。
自分の娘には是非とも可愛らしく育って欲しいものです♪まぁ今はまだ花というより『怪獣』ですけどね!!
ほうずきのモチーフの意味
ほうずきのモチーフの意味ですが、ほうずきの根っこや実には婦人病に対しての薬効があり、子供が婦人病に悩まされないようにという願いが込められて飾られます。
又、ほうずきは「鬼灯」とも書き「ほうずきちょうちん」として明かりの役割を果たしています。
ほうずきの明かりで道を照らし困難に会わないように生きていけますようにという願いも込められています。
又、ほうずきはお盆飾りにもなっており昔から道しるべの役割として重宝されているようです。
私が小さい頃、祖母がお盆が終わった後、ほうずきの実に穴をあけ、中身を頑張って取り出し皮だけにして口の中で空気を入れて潰して「パチンパチン」と音を鳴らしている様子を見ていたものです。いまだにそれをやろとしても成功した試しがありませんがw
娘の行く先を照らす柔らかな灯りとしてほうずき付きのつるし雛を飾ってあげたいものです。
羽子板のモチーフの意味
羽子板はもともと女の子が生まれた家庭に送る縁起物とされており、羽根を叩いて跳ね飛ばすことから「悪いものをはね飛ばす・災厄を祓う」ものとしてつるし雛のモチーフの一つとなっています。
又、羽根つきで使用する羽の先についている黒い硬い球は『無患子(むくろじ)』という大木の種で作られており、『子が患わ無い』という意味となります!
お正月遊びのひとつとしても有名ですが、災厄を祓い、病を跳ね飛ばすという意味があったので新年の遊びとして遊びつつ厄を祓っていたんですね!!
犬のモチーフの意味
つるし雛における犬は「お産が軽い」ということから「子宝」や「安産」、「健康」などの象徴として飾られています。
また犬の遠吠えは『魔除け』、『厄除け』など邪気を祓うとされており、そういった面からも飾られるようになっています。
確かに悪いエネルギーから神社を守る狛犬や、ギリシャ神話に登場し、悪魔の侵入を防ぐ番犬など古来から犬は魔除けの象徴とされていますよね!
イノシシのモチーフの意味
猪は犬と同じく子宝の象徴として飾られますが、多産であることから『子孫繁栄』を司るとともに猪の肉は『万病に効く』とされ、子供の無病息災を願うという意味も込められています。
ちなみに、干支で猪は一番最後に神様のもとへ到着していますが、実は13番目に到着した動物がいたのは皆さんご存知でしょうか?13番目に到着した動物はカエル説とイタチ説があるのですが、カエルはそのまま帰り、イタチは何度も粘って神様にお願いをしたところ、皆に内緒で月の初めを終(つい)のイタチ=つ、イタチ=ついたち、と呼ぶことにして納得してもらったという説があります!!おもしろいですよねw
余談ですが私は『亥年』ですので、そのうち我が家は大家族になるのでしょうかw
さて前回に引き続き、つるし雛のモチーフの意味をご紹介しましたが如何でしたでしょうか?
どのモチーフにも親の子供に対する愛情が溢れていてとても素敵ですよね。
日本にはこのつるし雛の風習のゆかりの地が3か所ほどあり、それぞれ静岡では『雛のつるし飾り』山形の『傘福』、福岡では『さげもん』などと呼ばれ、各地で親しまれています。
私が言ったのは伊豆稲取ですが、それはもう凄く綺麗で皆さんも一見の価値ありですので是非、機会があれば行ってみて下さいね!
以上!!
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