普段の『しつけ』のなかで、ついつい怒鳴ってしまうという経験は、小さいお子様がいらっしゃる家庭ではどなたでも身に覚えがあると思います。
本当は怒りたくないのに、本当は優しい親でいたいのに!そう思いながらも何故か怒鳴ってしまい後で後悔・・・もっと褒めて育てたいのにどうしていいかわからない!なんて悩みを抱えている方は今回の記事でお伝えする、『怒鳴らない子育て』と『しつけのコツ』を読んで頂き、メリットを理解したうえで実践されてみてはいかがでしょうか?
怒鳴らなくても子供が言う事を聞く『しつけのコツ』
娘A「見て~ねぇ見て~パパ~!」
私「ゴハン中だよ、やめなさい」
夕飯の最中に椅子の上に立ちあがり、ぴょんぴょんと飛び跳ねる娘A。
娘A「ねぇ見てってば~」
私「ちゃんとしなさい」
ガシャン!!コップに入った牛乳を盛大にぶちまける。
私「いい加減にしなさいっ!!!!!」
私「パパちゃんとしてって言ったよね!?」
再三注意したにもかかわらず、言う事を聞かない娘Aに対し、私は大声で怒鳴りました。
娘A「ママ~!!」
その後、一向に泣き止まず全く話を聞かない娘Aを持ち上げさらに大声で怒鳴りつけてしまう私。
私「どうしていつも言う事聞けないのっ!?」
私「泣き止め!!聞きなさい!!!」
そんな事をしても余計に泣かせるだけなのに、その時はイライラが頂点に達してしまい感情に任せて怒鳴り散らしてしまいました。
親としてはゴハン中にふざけると危ないんだよ、という事を分かってもらいたいだけなのにどうして上手く出来ないんだろう?どうしていつも怒鳴ってしまうんだろう?
こんな悩みを抱えるパパさんママさんも多いのではないでしょうか?実は『しつけ』にはコツがあって正しいしつけを行わないと負のサイクルが形成されてしまうのです!
負のサイクル
1・『子供が問題を起こす』
↓
2・『ストレス・イライラUP』
↓
3・『怒鳴る・叩く』
↓
4・『親子関係の悪化』
↓
5・『言う事を聞かない』
↓
6・『コミュニケーションの質量低下』
↓
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このような状態が子育てにおける負のサイクルです。そもそも3の『怒鳴る・叩く』といった行動を親が取ってしまうのは、一時的には子供を大人しくさせる効果が高いからです!
しかしこの行為はあくまでも一時的であり、またすぐに騒ぐ、言う事を聞かなくなるといった状態になり、また『怒鳴る・叩く』をしてしまい、結果子供との関係が悪化し・・・といった形でドツボにはまっていく訳です。
ではどうすれば正のサイクルを形成することが出来るのか?それには正しいしつけのコツを知ることが大切です。
しつけのコツ
先ほどの、私と娘Aのやり取りの中で、私は何度も娘Aに「ちゃんとしなさい」と言っていますが、そもそもこの言葉の意味を娘Aは理解できているのでしょうか?
考えてみて下さい、三十数年生きた大人であればこの「ちゃんとしなさい」の意味を正しく理解することが出来ますが、生まれて数年のそれこそ言葉を話すようになって間もない2~3歳児に大人と同じように理解しろといってもそれは無茶な話ですよねw
コツ① わかりやすく伝える
いくら大人が「ちゃんとしなさい」と言ったところで、子供にとってみれば「ちゃんと」ってなに?状態!いくら言おうが子供にとっては曖昧な表現で怒られていては一向に意味が理解できていません。
食事をするときに「ちゃんと食べてね」と注意するのではなく、「お茶碗もって食べてね」「肘つかないで食べようね」「よく噛んで食べようね」等、わかりやすく言ってあげれば、ちゃんと子供は理解してくれます。
コツ② 環境を整える
どれだけわかりやすく言っても、子供が話を聞ける環境になければ意味がありませんので、テレビなどは消し、出来るだけ雑音を排除し、子供の目線に合わせ、小さな声でも聞こえるような距離でゆっくり丁寧に話してあげるといいですね☆
コツ③ 認め・褒める
子供が良いことをしたらしっかり褒めてあげましょう。普段皆さんはどれだけ子供を褒めてあげていますか?私も最初、娘が初めて立った時、積み木が出来たとき、歩けたときなど始めは感動し「凄い!」「偉い!」「よく出来たね!」などと、それはもう褒めちぎったものですが時がたちそれが当たり前になると途端に褒めることをしなくなっていることに気が付きました。
色んな事が出来るようになると『褒める』のハードルが上がってしまいなかなか褒める機会が無くなってしまっているのではないでしょうか?
どんな小さなこと、例えば「妹や弟、お友達などにおもちゃを貸してあげたとき」「汚さずにご飯を食べれたとき」等、日常のなんでもないことでも、しっかりと声に出し、頭をなでてあげたり、抱きしめながら褒めてあげれば、子供は「認めて貰えた」「ちゃんと見ていてくれてる」と感じ「これでいいんだ」「こうするといいんだ」と自己肯定感が生まれるのです♪
コツ④ 叱る
一言で叱るといっても、ただ叱るのではなく何故悪い事をしてしまったのか共感してあげてから何がどういう理由でダメだったのかをちゃんと説明してから叱りましょう。
我が家でもおもちゃの取り合いで娘Aが娘Bを蹴ってしまう事がありますが、「おもちゃ取られたくなかったんだよね」と共感してから「でも蹴ったら娘B痛いよ?娘Aも蹴られたら痛いし嫌だよね?」「だから蹴るのはダメだよ」とちゃんとわかるように伝えて叱るのです!
もちろん時には物理的に止めることも必要ですよ?この間も娘Aが娘Bを噛んでしまったときなどは慌てて引きはがして怒りました・・・娘Bの顔にしっかりと痣が出来てしまいましたが。
コツ⑤ 言い聞かせる(予防する)
いつも行くスーパーでアレが欲しいコレが欲しいとワガママを言い困っている場合などは事前に言い聞かせることが重要です。
「今日はアレ欲しいコレ欲しいって言わないで欲しいなぁ」「そうすればそのあと公園行って遊べるよ」などと子供のメリットになるような事を交えて言い聞かせれば、イライラやストレスを予防することが出来て、怒鳴らなくてもよくなるのではないでしょうか。
これらのコツを踏まえて普段のしつけを行う事で、正のサイクルが形成されていきます。
負のサイクルの3『怒鳴る・叩く』を『認め・褒める』『叱る』に置換できるようになれば『親子関係が改善』され『言う事を聞く』ようになり、『コミュニケーションの質量が上昇』し『子供の問題行動が減少』することで『ストレスが減少』してまた正しい『認め・褒める』『叱る』が出来るようになりますよ♪
以上!!
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